会長ご挨拶

~社会的責任のバックボーンとして~

日本コンプライアンス・オフィサー協会会長
長谷川 俊明

 金融機関の企業倫理や法令遵守の重要性の高まりを背景に、1999年10月、第1回金融コンプライアンス・オフィサー認定試験が実施され、これに続いて翌年の10月に保険コンプライアンス認定試験が実施されました。大蔵省から、民間金融機関の検査その他の監督業務、また証券取引等監視委員会が移管されて金融監督庁が発足したのが前年の6月であり、その後、金融行政を一手につかさどる金融庁へと改組されたのが2000年7月ですので、弊会試験はいわば金融庁の歩みと軌を一にするものであります。さらに2005年3月には、個人情報の適切な保護と利用に関しましての金融個人情報保護オフィサー認定試験が加わり今日に至っています。
 近時、コンプライアンスが通り一遍の法令遵守ではなく、法令制定の背景なども含めてもっと広義に理解して対応すべき分野であるという認識が、ようやく広まってきたように感じます。形式的な体制づくりで落着するものではなく、企業が今日的な社会的責任を果たしていくためには、そこにバックボーンとしてのコンプライアンス精神がしっかりと根づいていなければなりません。
 弊会は、企業倫理とりわけ金融業界におけるコンプライアンスの意識レベルを測る認定試験の実施、またコンプライアンス等に関する調査・研究および啓蒙活動を行うことにより、健全な企業社会の発展に寄与してまいります。既存の認定試験につきましても一層の充実をはかってまいりますので、今後ともご支援・ご活用の程よろしくお願い申し上げます。

長谷川 俊明(はせがわ としあき)略歴

1977年弁護士登録。1990年長谷川俊明法律事務所開設。現在、長谷川俊明法律事務所代表弁護士、国土交通省航空局総合評価委員会委員、(社)日本商事仲裁協会理事。初代金融コンプライアンス・オフィサー認定試験委員長を経て、2010年4月より日本コンプライアンス・オフィサー協会会長に就任(金融個人情報保護オフィサー認定試験委員長兼任)。

日本コンプライアンス・オフィサー協会について

 法令遵守、または職業倫理といったものは、何も金融機関だけに求められるものではなく、すべての企業人・組織人が持ち合わせていなければならないベーシックな資質です。コンプライアンス等の問題をそうした大きな視点から捉え、必要と思われる研修や認定試験を主催する団体として「日本コンプライアンス・オフィサー協会」(JCOA)が設立されました。
 日本コンプライアンス・オフィサー協会では、金融機関をはじめとするあらゆる企業におけるコンプライアンスに関する意識の高まりとその必要性を受け、”コンプライアンス・オフィサー認定試験”を創設いたしましたが、2005年3月には新たに”個人情報保護オフィサー認定試験”を創設いたしました。これは、「個人情報の保護に関する法律」の制定・施行による個人情報保護に関する意識の高まりと、個人情報の適切な保護と利用の必要性を受けて新設したものです。

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